ロンドン街歩き(3)「ロンドン塔」
ジュエリーの歴史を楽しむ街 ロンドン
英国の歴史、王室の歴史が、そのまま今に残っているのが城塞「ロンドン塔」です。 幾つかの建物から構成され、英国の多くの物語が眠る土地です。 ロンドン塔内の一角、ジュエルハウスは英国王室の宝物館です。さまざまな行事に使用される王冠、王笏、王の剣などが保管され、王室を象徴する宝物が公開されています。古くは1600年代から続く宝物の数々ですが、私が皆さんにぜひ見ていただきたい有名なダイヤモンドは1800年代以降に付け加えられました。
ロンドン塔で傑出した宝石「世界的なダイヤモンド」として、私たちが見ることが出来るのは 次の3点です。
- The Sovereign’s Scepter with Crossの「Cullinan I Diamond」
- The Imperial State Crown の 「Black Prince’s Ruby , Cullinan II Diamond」
- The Crown of Queen Elizabeth the Queen Mother の「Koh-i-Nur Diamond」
最も重要なダイヤモンドのなかの代表的な3点ですので、詳しくは次の、「世界の有名なダイヤモンド」を参考にしてください。
以前は、真っ暗な廊下を並んで通り抜け、金色の鉄格子を抜けると突然に、さん然と輝く黄金の山が現れたように感じたものです。山盛りに展示された王室の宝飾品は、ダイヤモンド、ルビー、サファイヤ、エメラルド、パールなどで飾られ、どれがどれか分からないほど雑然としているように感じもしたものです。
今は大きな暗い空間に、四方から見える大きなガラスの展示室があり、程よい明るさの照明のなかに、宝飾品はゆったりと立体的に美しく輝いています。宝物に近い部分は、動く歩道のように足元が動いていきますから、見物は平等に進みます。その背後には一段高くなって、少し上から立って見続けられるようになっています。
どちらから見ても、ダイヤモンドの美しさや宝飾品の美しさは見飽きることがありません。 これ以上のダイヤモンドは、決して他で見ることはできませんから、ロンドンに行ったら必見です。
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