ポートベロー ロードマーケット

ロンドン街歩き

イギリスに行くと多くの美術館や博物館がありますね。世界的な大英博物館に代表されるように、英国は古代の文化遺産や王室の宝物を持っていて、国民もまたアンティーク類が伝統的に好きな人々ではないかなと思うことがあります。 私が知る限りでもロンドンには高級から庶民的までレベルに応じていくつかの「骨董品地域」があります。

写真:店通りの混雑
店通りの混雑

写真:店並のペンキ
店並のペンキ

そんな地域の一つ、ノッティングヒルゲイト地下鉄駅からほど近いポートベローロードはアンティークや美術品の店が多く集まる約2キロの通りとして有名です。

ロンドンの街角地図

中心となる地域の店は趣向を凝らしたペンキを施して人目を惹きます。ロンドンにある幾つかの骨董地区の一つであって、普段静かなこの通りが土曜日にはロンドンの人々や観光客で数万ともいえる人々が通りにあふれるほどの盛況です。

写真:店並の装飾
店並の装飾

写真:雑貨箱
雑貨箱

朝早くから常設、非常設の業者の皆さんがそれぞれ得意の商品を持ってきて通りのショップ内にある展示ケースを埋めています。商売に携わる人々は数千人以上とも言われています。一人で一つの小規模な展示ケースも多く、しかし、どのケースも得意の商品を競いあい、アンティークジュエリー以外の骨董品になじみのない私にとって余りにも多い種類の豊富さに目が回るほどです。

写真:ジュエル
ジュエル

写真:スポーツ道具
スポーツ道具

写真:アクセサリ
アクセサリ

写真:アクセサリ2
アクセサリ2

パリや他のヨーロッパ諸国と一緒で憧れの的かもしれない、マイセンの焼き物やアールヌーボー、アールデコの時代の美術品を探すのも楽しいですね。骨董市の常で、高価な美術品から、古く見せかけたようなガラス装飾まで、物と値段は見る人の目が全てです。その良し悪しを見極めるのがだいご味ですね。

写真:アールデコ
アールデコ

写真:マイセン
マイセン

さて、ジュエリーやアクセサリーに関してですが、くれぐれも、良いもの良くないものが混在しているので特にこの街のものが優れているわけではありません。 でもポートベローロードは、特に私たち外国人にとって、ロンドンの骨董市の魅力を楽しみ、様々な価値観や異次元の人間の営みを体験できる楽しい街であることは確かです。

新鮮な自分自身の発見と、ロンドンらしい気さくな空間にひたり、掘り出し物を探す旅をお望みなら、土曜日の午前中だけでもぜひ訪れていただきたい推薦の街です。歴史や多元的な価値を知ることは、きっとジュエリーに対する更なる評価の目をも養ってくれることでしょう。